歯周病と糖尿病の関連性
こんにちは。
香川新金岡歯科医院です。
朝と夜はまだ少し肌寒いですが、
日中はあたたかくなってきて、過ごしやすい季節になってきましたね。
さて、本日は歯周病と糖尿病の関連性についてお話したいと思います。
糖尿病の方は歯周病になりやすいのです!
糖尿病とは『インスリン作用不足による慢性の高血糖状態を主徴とする代謝疾患群』
と定義されています。
従来、糖尿病患者さんにおける歯周病は、この血糖値の上昇に伴って、
増殖に糖分を必要とする特異的な細菌の割合が
増加することが原因であるといわれてきました。
しかし近年では持続的な高血糖状態に依存して、
・ 各種タンパクが糖化し、AGE(最終糖化産物)が産生
・ 好中球機能が低下
・ 繊維芽細胞の機能異常
などにより
・ 炎症反応が増強
・ 免疫力の低下
・ 組織障害を修復する力の低下
が引き起こされることに起因すると言われています。
歯周病での慢性的な炎症反応の持続により、
TNF-αなどの炎症性サイトカインが分泌され、筋肉や脂肪での糖分の取り込みを
阻害することにより、インスリン抵抗性を惹起するということです。
インスリン抵抗性が増大する=インスリンが効きづらくなるということですので、
糖尿病の第一歩になるというのが1つの説として考えられているということになります。
このようなことからも、
糖尿病を罹患されている来院者さんに対して
歯周病予防を行うことは非常に重要であることがわかります。
定期的に歯科医院で検診を受けましょう。